じょーじのアロハレポート第7弾 グローバルスタンダードって大事【前編】

グローバルスタンダードって大事【前編】

じょーじのアロハレポート第7弾
グローバルスタンダードって大事【前編】

 

最近、クルマを買いました(えへ)
いままで乗っていたのはリースで、その終わりが近づいたので。リースからローンに切り替えて自分の車にしてもいいかなと思っていた。ところが、ホノルルのど真ん中にいたこのMINIのディーラーさん。ある日突然、Kapolei(カポレイ)に引っ越していた(驚)。オイオイ、Pearl Harbor(パールハーバー)またいだ向こうじゃんよ。結構な距離だ。約40キロちょっと。東京駅から茨城県までがだいたいそのくらい。もはや引っ越しではない。大本営発表乙。ホノルルからの撤退といえるレベル。

じょーじのアロハレポート第7弾 グローバルスタンダードって大事【前編】
ウチはKapahulu(カパフル)だからOahu(オアフ島)の東から西よそれ。点検整備は市内のBMWでやってくれるとは言うものの、こういうリースの手続きとか要は整備以外の事は全部、いちいち「カポレイに来い」と。自分の都合>お客様の都合グローバル・スタンダードだけど、そこにハワイ時間を加味すると、下手すると何しに行っても一日かかることになる。という訳でミニにはアロハ・オエ(さようなら)を決意したのだった。

そして今度はTesla(テスラ)のModel 3(モデル3)。

じょーじのアロハレポート第7弾 グローバルスタンダードって大事【前編】
実は私はテスラの元社員。試乗車や展示車の管理を5年ほど担っていたので、モデル3の事はもちろん、テスラの事は隅から隅まで熟知している。酸いも甘いも。それが的中。納車の前日に納車担当と名乗る男から電話があり、「あー、じょーじ?クルマ届いてるんだけど、右の後ろヘコんでんだよね。誰がやったのかわからないけど、こちらで費用は持つし、後日になるけど修理屋さんから電話が行くように手配する。どうする?アラモアナセンターでそのまま受け取る?キャンセルして、次のクルマ待ってKakaako(カカアコ)で受け取る?ただ、いつ来るかまったくわかんないよ」

 

コレよ。
でも、こういう事もある意味グローバル・スタンダード。あるの。こういうの本当に。世界はワイルドだろう?(死語)

じょーじのアロハレポート第7弾 グローバルスタンダードって大事【前編】
まともに隠す気にもならない。待つ事はぜんぜんやぶさかでない。でも、ちょっと今回は事情が異なる。この時点で3月24日。3月末までにクルマを受け取らないと、来年の確定申告の時に受け取れる$7,500のFederal Tax Credit (フェデラル・タックス・クレジット/国税控除)が半分になってしまうのだ。聞けば大掛かりな板金修理ではなくて、押し出すだけのマイナー修理で、15分くらいで治せるとの事。ただし「結構な数のクルマをぶつけながら運んできてしまったので」順番待ちになる。これ、テスラだけじゃないからね。テスラはメーカーから直接お客様へ販売するから、ダメージはそのままお客様に伝えているだけ。他のメーカーはエンドのお客様の前に「ディーラー(代理店)」にその知らせは届く。そして、ディーラーはお客様の前に出す前に治し、ニコニコ何事もなかったかのように納車する。だから、運んで来た時に傷だとか凹みだとか密航者が寝てたとかは、お客様に届く前に闇に葬るのでわからない。ただそれだけの事。

 

まぁいいか。ハワイに来て8年。アジアと仕事して何十年。コレが日本なら「ゲンが悪い!今すぐ交換しろっ!」とか「店長が何でここにきて土下座してないんだ!」とか「誠意を見せてもいいんじゃないの?(日本語訳:お金くれ)」的な罵声を浴びせる輩もいるだろう。

じょーじのアロハレポート第7弾 グローバルスタンダードって大事【前編】
違うの。コレがある意味でグローバル・スタンダードなの。そういう神経しか持ち合わせない人は日本から出ちゃいけないの。どっちがいいとか意識高いとか低いとかじゃなくて、地球はまぁまぁそういう感じで回ってるの。もはや悟りの境地と思うかもしれないけど、本当にそういうもの。「こっちは日本人なんだから」とか「日本ではこんなこと以下略」そういうのは日本で言っていればいい。「んじゃあ、いいよ。板金屋さんからの電話だけ必ずよろしくね」

 

しゃーない。これがグローバルスタンダード。という訳で納車の段取りをする。
無事(ではないが)納車。

じょーじのアロハレポート第7弾 グローバルスタンダードって大事【前編】
なかなかかわいい。気に入った。ヘコみ以外は。その後。電話が来ない。

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一向に鳴らない電話。なにか電話に問題でもあるのだろうか?1か月後、やはり日本人。我慢できない。板金屋さんに電話する。電話に出た板金屋さんのにいちゃん。「え?そんなん入ってないよ。でも仕事はやるよ。向こう持ちね?オッケー。」まぁこんなもんですよ。開かない道は自分でこじ開ける。これもグローバルスタンダード。クルマ屋さんに電話して、誰でも電話出た人間に怒鳴り散らすジャパニーズスタンダードな悪い魂はとうの昔に茨城に置いてきた。

じょーじのアロハレポート第7弾 グローバルスタンダードって大事【前編】
ただし、納車前に電話してきたスタッフの名前を聞きそびれた。これ重大なボーンヘッド。電話で話した口約束は誰が言ったのか必ず名前を抑える。これ、すごい大事なグローバルスタンダード。コレ試験に出るからねくらいの重要なポイント。それでも、そんなこんなで板金屋さん。「オッケー、じゃあ何日先になるかちょっとわかんないけど、日程が空いたら連絡するね」と言われてその場は電話を切る。翌日。絶賛お仕事ガチお取り込み中に電話が鳴る。

じょーじのアロハレポート第7弾 グローバルスタンダードって大事【前編】
電話してきたのはまさかの板金屋さんだ。いつになるかわからないって半日前に言ったよな?知ったこっちゃない。「いま手が空いたんだけど、来れる?作業は15分くらいで終わると思うよ。ダメだといつになるかマジわかんない」

 

自分の都合>お客様の都合

 

絶好調炸裂。少々気が引けたが、マイボスてるよさんに緊急を告げ、板金屋さんへダッシュ。こういう時にいつも許してくれるてるよさん。

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彼女もまた悟りの境地。グローバルスタンダードに翻弄される日本人の心を理解してくれている。ありがたやありがたや。この方の誕生日、某年5月7日。しょっぱいものが好き。アンコさいきん苦手だって。情報まで。さて、ともあれいざ板金屋さん着。潔いゲットー。危険な香りがおぷんぷん。

じょーじのアロハレポート第7弾 グローバルスタンダードって大事【前編】
皆様のハワイのイメージを全壊させる自信があるので画像は差し替え。ニュースを見ていて、何事か起こればかなりの確率でこの辺。覚えておいてねこのKalihi(カリヒ)というこの地名。観光で来た人とかは安易に行っちゃだめ。バスにも乗ってくるからね、本気のヤバい人。むかし、クルマが水没して使えなかったとき(後日談)、バスに乗っていて、この辺のバス停に寄った時に、30cm四方の紙一枚を頭にのせて乗ってきたおじさんがいた。全裸で。こういうのは後日。

 

ハナシを戻そう。板金屋さん。クルマを納車したサービスセンターに電話して、かくかくしかじかでそっち持ちらしいけど大丈夫ね?と確認の電話。電話を代わってくれとの事で、クルマのサービスセンターのスタッフと話をする。この時点でもう嫌な予感しかない。サービスセンターのあんちゃん。「あ?そんな板金ダメージの話、一切システムの通話記録にログがないので無理!そっちの自己負担っスね」おいおい待て待て待て。エライこっちゃ。激しく抵抗する。去勢手術を控えた野良猫レベルの勢いで抵抗しまくる。聞き覚えのない声。新人に違いない。誰と電話で話したのか聞かれて、しまったと名前を控えていなかった自分を呪いまくるが、そんなのあとのカーニバル。もはや電話の向こうのコイツは(はーやれやれ、いるんだよねーいきなりぶつけてこっちのせいにするヤツ、ババ引いたわー)的な態度。昔の自分を見ているようでホント腹立たしい。こいつは電話を切る気満々だ。だが、納車の時に立ち会った面々の名前を偉い順にあげて、彼の声が裏返り窮地を脱出。あとで聞いたら社内のチャットで「前ここにいたじょーじって人への納車前の電話をログ残さなかったやつ誰?恥かいたんだけど(怒)」って社内で怒っていたのまで耳に入ってきているのを彼は知らない。自分の場合はよかったよ。スタッフとマネージメントを知ってたから。理不尽に泣き寝入りした人いるだろーなー。今考えると、へこんでるって電話してきたヤツとそんなん知らんと言ったヤツ。同じような声のような。まぁいい。いずれわかるから(怒)

 

待ってくれた板金屋さん「よかったね、じゃあ今から作業するから。15分くらいで終わるので、座って待ってて!」と指さされたのは板金屋さんの試し塗りと削りカスが積もりに積もったパイプ椅子。ぜんぜん座って待つよ。仕事の恰好だけど、そのまま流しの下とか潜るし。カビやホコリはお部屋のアロマ。深呼吸でリフレッシュ(最近、肺がうっすら痛い)。ゴキブリはトモダチ。最近サソリにも出逢ったよ。出逢いはいつも突然(どうした?)。独りでお部屋で旅立たないでと祈る日々。そんなお仕事です。で、15分はあっという間に過ぎて25分。元よりそんなことは想定済み。悪戦苦闘する板金屋さん、少々見られたくない巧の技(叩く、蹴る、かめはめ波撃つとか、お客さんに見せられない荒技系)を使いたいのか、「も、、もうちょっと掛かるかも。よかったら近くでお昼でも食べてきたら?(滝汗)」このひと言で、これから空前絶後のスパゲッティに遭遇することになる。それはまたつづきで、、

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