数字は全てを教えてくれる。社長業にも役立つ仕事術。

私がまだ当社の経理事務を担当していた際に、物件の管理をさせていただいていたU氏に毎月管理収支報告書を送付していました。ある日、「てるよさん、数字なんだよ。すべて数字で物事を考えていくと夢が叶うんだよ」と彼の著書をそっと一冊手渡ししてくださいました。
それを何度も赤線を引いて熟読しました。

数字には嘘がないので、もともと私は数字が好きでした。そのためU氏の話や本は、私にはとてもわかりやすかったです。“数字にこだわる人は夢を達成できる。目標は短期でも長期でも、必ず数字にする。そして目標を決めたら、達成するまで必死で努力をする”とキラキラした情熱的な目で、数字の魔力を教えてくださいました。

 

まさに、当社での経理仕事は、会社の収支を見ることができ、先代のジニー社長には経費削減案を提案させていただきました。どんな仕事が効率よくできるか、専門家に委託している仕事は社内で何ができるか?ニュースレターや広告費など、固定費用はどうしたらコストを抑えることができるか?など具体的に数字で考えました。

 

さらに、オーナーの視点にも立って考えるようになりました。収支報告書では、どのようにしたらオーナーの利益がもっと生まれるか?マイナスになる場合は何が悪いのか?家賃が安いのか?どの経費がかかりすぎているのか?修理が多すぎるのはなぜか?この業者の請求書は妥当なのか?すべての数字に注意を払いながら仕事をするように心がけました。

 

お陰様で、先代にはとても信頼を置いてもらえるようになりました。実際に利益を数字で見てもわかる貢献をしたからです。何よりも信頼して任せてくれたおかげで、そしてチャンスを頂けたおかげで、結果と共に自信がついてきました。
その自信と信頼が長年経ち、ジニー社長からフォガティ不動産を引き継ぐ決心にも繋がりました。

 

U氏に伝えると、もちろん応援して下さいました。「てるよさん頑張って!やっぱり数字だよ!私はね、自分で決めた目標のお金は稼いでしまったんだ。夢が叶った後は、ゲームのように楽しむだけだよ」とさらに自信に満ち溢れ、真の成功者のオーラでお話くださいました。

 

日々社長業に未熟で四苦八苦している私にとって、夢と勇気を与えてくださるのと同時に、はっと目が覚めました。私は社長に就いてから、数字の目標を掲げていない事に気が付きました。社員とは仲良く、公平に、輪をもって、時々美味しいランチをみんなで食べ、雑談もたまにはコミュニケーションをとる。笑いのある、ストレスのない居心地の良い会社、それこそが家族のような理想の職場なんだと捉えていました。しかし、すべて社長としての判断が間違っていました。なぜなら、これらすべて感覚・感情だからです。

 

会社は利益追求の場。そして、その利益額、目標額を決め、社員に方向性を示すのが、社長の仕事でした。社員は遊びで会社に来ているわけではない。タスクを与えて、達成感を感じ、そして自信に繋げてあげたい。リーダーである私は、数字を使って目標を具体的に提示する責任がありました。

 

まだまだ、新米社長ですが、頑張ります。
そして、U氏に数字で結果報告ができるように恩返しをしていきたいと思っています。

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