不動産エージェントは平均8年。50年続けた女性社長の秘訣

先代ジニー社長は1973年、今から50年以上前に不動産学校に通い、日本人女性では初とまで言われる不動産エージェントになりました。ハワイの不動産業の歴史を作ったエージェントの一人です。そんなジニー社長のことを想っている時に、全米不動産協会からこのようなメッセージが送られてきました。

 

NAR’s 2023 Member Profile revealed that 18% of REALTORS® had their license for less than a year, despite the eight-year median experience.

 

訳)NAR全米不動産協会の2023年メンバープロファイルによれば、REALTOR®の18%が免許を1年未満しか持っていない新しいメンバーが多く、リアルターとしての経験中央値が8年しかない。

 

When you combine inexperience with the high stakes of real estate, ethical challenges can arise. Building trust with clients is crucial, and trusting your colleagues is equally important.

 

訳)リスクの高い不動産を扱う割に、経験が少ないため、倫理的な問題が起こりうる。クライアントとの信頼関係を築くことは重要であり、同僚との信頼関係も同様に大切です。

 

上記協会からのメッセージは、

不動産エージェントになっても長く続けていけるエージェントが少ないこと、
お客様だけでなく、同僚からも信頼関係をきちんと築けるエージェントが少ないこと
が挙げられていました。

 

続いて下記のグラフが送られてきました。

 

左の赤が信用できない、緑が信用できるという、専門職別の信用度の割合を示すグラフです。

私たちのような職業の不動産エージェント・リアルターは信用度は25%、あまり信用しないには19%という世間からはなかなか厳しい印象です。誠実・正直に不動産エージェント・リアルターとして、信頼関係を築き、長く仕事をするのは難しいという結果なのでしょう。

 

ちょうどジニー社長への想いに更けていた時の、このメッセージには改めて社長が凄い方だったと感じました。同時に、感謝の気持ちが湧いてきました。ジニー社長から学んだ正直・誠実一筋に対応することで、おかげさまでも不動産歴11年目になりました。

 

ジニー社長が以前、不動産エージェント・リアルターについて書いていた文章がどこかに保存してあるはずと探したところ早速見つけました。

 

 

私の44年間  筆 ジニーフォガティ 2017年8月31日
考えてみれば、長くて短い年月だった。自分では、何の気なく入った仕事だったのが、職業として芽が出たのであった。

1973年秋、カイムキ地区のある夜のクラスで、一番前の席で、先生の顔をじっと見つめて、勉強した自分を思い出す。最初の「セールスマン・ライセンス」はハワイ不動産エージェントの基礎であった。「コミッションは追っかけると逃げるが、良い仕事をすればコミッションは自分に付いてくる…」の教えだった。44年後も、この言葉は通じる。言い換えれば「お客様の言葉の中身を良く聞く」と言う事である。

その先生、ペイジ・ビッツウシックという女性だったが、今思うと、良い先生に出会ったと思う。現在は、オンラインで勉強できるが、「そろばん」で大きくなった私には、やはり「人間」の温かさがとっても実になった。

良く言われている言葉で、「あれから40年…」確かに、ハワイの不動産は大きく「革命」に入った。現在でも、まだ続いている。その証拠に、日本からも大手会社が目を付けてハワイ入りしているが、世界各国からのハワイ入りは、調べられない程の数である。

確かに、ハワイの様な楽園は、世界中探しても無い。広い広い太平洋の小さな小さな小島、それもアメリカ合衆国の仲間入りをして、60年も経っていない。その小島に、世界中の人が飛びつくのは無理もないが、その小島は新しいだけに不動産に対しての厳しい法律がある。せめて、日本の方々がハワイ州(アメリカ)の不動産で痛い目に合わない様に願って止まない。まず、日本の法律は、ハワイに無い甘い点がある為、ハワイに出てきている大手は、その違いを良く考えてほしい。それによって、日本の方々が本当の意味での「楽園」を楽しむことが出来る。

去る2014年12月にハワイ州のみならず、全米不動産協会から「エメリタス・リアルター」として表彰された私でしたが、私としては、ただ普通の事をしてたし、確かに、一度も大きな「訴訟問題」は無かった。ハワイでわずか27人にしか渡さなかったこの「エメリタス・リアルター」賞は、私にとって、大変もったいない賞状であった。今でこそ「日本から来た日本語の読み書きが出来る弁護士」がハワイに居るが、あまり早いスピードでハワイが大きくなりすぎるのが少々心配である。しかし、現在までの44年間は、私にとって大変深い人生を味わうチャンスをくれたハワイであった。
現在でも、ハワイ州はヨチヨチ歩きの子供であり、今後の「成長」がとても楽しみである。

 

 

2017年にジニー社長が「ハワイ州の成長を楽しみにされていた…」というメッセージ。バトンを引き継いだ私は、ジニー社長の後継者としてきちんとハワイの不動産業を守り、そして「安心してお願いできるフォガティ不動産」としての役割を担っていきたいと思っています。天国から楽しみに嬉しい報告を待っててくれているジニー社長への仕事がまだ残っていることに気が付きました。

 

 

 

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