2024年11月のアメリカ感謝際の為、主人の実家があるネブラスカ州GeringとScottsbluff という街に来ています。両市で人口約23000人という小さな田舎町です。人口の多くは、ほぼドイツ系白人が占め、そしてメキシコ系、アジア系に至っては殆どいません。

ハワイや日本から訪れるのは本当に遠く、ホノルルからデンバーまで5時間のフライトの後レンタカーを借りて、北東に3時間のドライブ。信号もなく70マイルで自動運転でのドライブなので、ほぼ時間通りに目的地に到着します。こちらの人はドライブではなくてフライング（飛行）というほどです。

町に入ると教会がいたるところにあり、クリスチャンが根強く、アメリカ国旗もあちらこちらで掲げられていて、保守的なアメリカの街が広がっています。“スコッツブラフ“というモニュメントがシンボルにありますが、まるで西部劇に吸い込まれたようなスケール大きな形式、黄色と茶色い世界です。どこからともなく、牛の匂いがしてきますが、マネーの匂いなんだよ、って現地の人たちは笑っています。

11月で5℃程度と気温も低く、風が冷たく感じます。午後4時半ごろには真っ暗になり、ハワイの夕暮れ時の長さに感謝します。真っ暗になる時間が早いので、午後7時には既にミッドナイトの気分です。その影響もあるのか、自宅で過ごす時間が多いようです。出歩くところもないというのが正直なところだけど、自宅でテレビを観たりしてゆっくり夜を過ごし、外食にもあまり行きません。バスや電車もなく、車での移動。遊びに行くとしたら友人の家、出かけるとしたら教会。そのため、生活の中で家の存在がとても大切な位置づけになっています。

不動産はもちろん土地は広く、家も広い、庭も自宅もきちんと手入れされています。どの家も大きなガレージがあり、庭や車の整備用品はきちんとそのガレージの中に収納され、どの家もパッと見た感じはとても綺麗です。街並みもきれいで、ゴミ一つありません。道も当然広く、駐車場はもちろんどこでも無料で広く、パーキングメーター自体が存在しません。内陸なので、もちろん海も見えません。ウォルマートとターゲットが庶民の大切な食の宝庫で、ハイウェイで大きなこの大型店のトラックを見ると、遥々ここまで衣食をありがとうと手を合わせたくなります。ハイウェイはほぼ大型トラック。そのうち、こういうトラックも自動運転になっていくのだろうか？と想像してみましたが、まだ電気自動車自体を見ていません。

食は面白く、こんな田舎でもアメリカでいうファーストフードというショップはほぼ全部あります。先日、特に寒く雪が降る中、デイリークイーン（DQ）というアイスクリームショップで96歳のお父さんが午後6時にチーズバーガーとフライドポテトと食べ、デザートにサンデー（カップに大量のソフトクリームが入りチョコとチェリーのトッピング）を美味しそうに食べていました。お茶漬けと梅干しを食べる日本人とは食文化が違いすぎると驚きました。

朝は、毎日アメリカンブレックファーストで、卵は日替わりで茹でたり、ミニオムレツだったり、スクランブルだったり、味は自分でつけてねというばかりに何もなく、横にソルト・ペッパー、ケチャップとホットソースが置いてあります。お肉系も日替わりで、ソーセージ、ベーコン、ウインナー、常時あるのは、カットフルーツ、ヨーグルト、ベーグル・マフィン、シリアル、パンケーキ（自分で作る）に大量ホイップクリーム、これにレインボーのカラフルなチョコをさらにまぶして食べるのです。朝から糖分たっぷりの食事にケラケラ笑いながら、笑顔で食べているのです。グッドモーニング！と、皆テンション高く始まります。

テレビは大音量で、今日一日のお天気を見ながら、気合を入れています。静かな朝を、白いご飯にお味噌汁をすすり、漬物，卵、納豆、海苔の和食朝食とは全然違うのです。緑茶でホッする朝を過ごす日本人。

こんなに文化が違うのに、なぜか私はほっとしてしまうのです。かれこれ20回以上、時には一人できてお義母さんと過ごしたこともあります。運転も町が整然しているので全く問題ありません。今回もデンバーから３時間、私が運転してきました。人は全然見ませんが、大量の牛と馬を横手にハイウェイを70マイルで飛ばしました。飛ばしたくなる水平線まで続く道。70マイルのクルーズコントロールを設定し、時々ハイウェイパトロールが取り締まっているので、油断はできません。お気に入りのクラシックロックのFMラジオをデンバーで設定するも、たどり着くまでに何度も電波を失っていました。頭の中にはTake Me Home♬ Country Roads♬と曲がよぎります。

昨日着いたばかりです。また気が付いたら書こうかと思います。皆さんもHappy Thanks Giving!! よい感謝祭を！

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