ハワイ不動産業の母ジニー氏の教え「時はお構いなしに・・・」

先日、先代のジニー・フォガティの一周忌法要が、ご主人の鶴見さんの主催により執り行われました。
生前、ジニー社長はよく「時はお構いなしにやってくる！」と仰っていましたが、まさにその通りだと思いました。あっという間の一年でした。
ジニー社長は、ハワイ不動産事情を何もわからなかった私をここまで育て、いろいろな経験をさせ、最後は社長職まで与えてくださいました。現在は新米経営者として、日々どうして良いかわからないまま一年があっという間に過ぎてしまいました。

この一年はまず、先代の残してくださったものを、そのままそっとしておこう、と心に決めていました。喪に服す。大きな動きはしない、大きな変化を求めず、静かに。

特に大切なお客様には、今まで通りで変わらない安心感を伝えることに努めました。お陰様で、ジニーさんがいなくなったから…という理由で当社を離れるお客様が一人もいなかったことは、本当に嬉しく、心から感謝しています。また同時に、生前から私をきちんとお客様にご紹介してくださり、信頼して任せてくださっていたことに深く感謝しました。お客様からも「ジニーさんはてるよさんに任す、ってよく言ってましたよ、これからもよろしくお願いしますね」と、ありがたいお言葉を頂戴します。

私はこの一年、ジニー社長がいつも傍で見守ってくれていると感じながら日々の仕事をしてきました。もちろん仕事上、大変なことも、困難な時もあります。その時は、静かにひとりジニー社長のいた社長室で、ジニー社長の使っていた机に肘をついて、そっと目を閉じ、ジニー社長を深く想います。すると、彼女の強くそして優しい笑顔が浮かんできます。そして「大丈夫、大丈夫」と言ってくれる魔法の声が聞こえてきます。

以前はよく何か困った事を相談すると、強くそして優しい笑顔でニコニコして、私に人差し指でトントンと、「大丈夫、大丈夫」と仰って、勇気をくださっていました。まさに、その光景です。

先代は思慮深く、そして頭もよく、勘もすごく強い方でした。私に、言いたいこと、アドバイスしたいことは山ほどあったことでしょう。それでも、「大丈夫、大丈夫」という声かけをしてくださり、そこには偉大なパワーがありました。そのため自然と力が湧いてきて、問題が解決していきました。

物事が良い方向に進みだすと、不思議とちょっとだけ自分に自信が付きだしてきました。「それでいい」と、確信のある優雅な表情で、大きくうなずき、時には目で合図を送ってくれたりしました。これは、ジニー社長からの偉大なるギフト「私にいつも自信を与え続けてくれる愛」でした。

今はもう、ジニー社長はこの世にいません。ですが私の心の中でいつまでも生き続けています。なぜなら、彼女からいただいたこの偉大なる愛のギフトは、いつも私の中で絶え間なく燃えているからです。

交信が欲しくなったときは、私の心に宿る彼女に問えば、いつでも答えてくれます。「大丈夫、大丈夫」といつも必ず2回言ってくれていたのが何故だったのか、今になって心の問いかけでわかりました。ジニー社長の声と、もう一つ心の声の響きがエコーになってこだまするのです。

私は一人になりました。でも、大丈夫です。いつも、私にはジニー社長が心の中で生きているからです。なので、一人ではないのです。
最後に鶴見さんに「最近、あなた、言動がジニーみたいになってきたね！」と言われます。最高の誉め言葉と受け取っています。

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